「香司」とは、線香作りにおける一切の責任を負う香りのマイスター。
淡路島で14人しか存在しない匠であり、菊寿堂の代表もその一人です。
イメージ通りの香りを作るために最も重要な原料の「調合」は、香司が担当しています。
伝統の技術や文化という基本を踏まえながらも、時代のニーズに合わせた香りにも挑戦。
長年の経験と豊かな感性が、菊寿堂のものづくりを支えています。
菊寿堂は線香の産地である淡路島で、
80年以上も線香を作り続けてきました。
創業当時から変わらないのが「良い線香を作る」ことへの思い。
香りが良く、高品質な商品を作るために、四代に渡って技術を磨いてきました。
香りの匠「香司」がこだわり抜く、菊寿堂の線香作りを紹介します。
質の高い原料を用いなければ良い香りは生まれません。
香りの源である香木などの原料は等級が高いもの。
主原料となる椨(たぶ)の粉末は、香りを邪魔しないものを使っています。
これらは自然の産物であるため、産地や時期によって品質にバラつきがあるのは当たり前。
理想の香りを追求するために、原料の良し悪しや品質を見極め、
確かな原料のみを厳選して仕入れています。
菊寿堂の線香作りは職人による手仕事。
線香はとても繊細な商品であり、折れたり、曲がったりしないよう、人の手で丁寧に扱う必要があります。
また、原料を調合する際にも、気温や湿度、原料の品質に合わせて、香司が指の感覚を頼りに水分量を微調整。
最適な粘りにすることで、高品質かつスムーズな製造を実現しています。
私たちの線香作りには、研ぎ澄まされた職人の技が不可欠です。